Wednesday, December 03, 2008

不祥事

最近は大学の先生も不祥事で名をあげる人が目立ってきた。
下半身スキャンダルでは、何度も捕まっては政治的謀略だというミラーマンが有名だが、行く先々でセクハラ事件を起こしてしまう元裁判官というのも、懲りない点では負けていない。
京大の矢野事件のようにショボいハーレムを作ってしまう者もいれば、ゼミ生にちょっかいを出してしまう者もいる。

元同僚でも教え子と卒業後すぐ結婚式を挙げたものがいる。これなどは妄想を逞しくすれば、幾通りものストーリーが思い浮かぶ。

先生と学生となると権力関係が絡むが、院生や助手・助教の間の恋愛も、若いだけにトラブルメーカーだ。破談や離婚の噂は絶えないが、その後の学者人生にそう大きな差し障りがなければ、大した問題ではないのだ。

先生と教え子の結婚にせよ、院生同士の結婚にせようまく行くなら大変幸せな人生となるのであり、その前段階の恋愛沙汰を一概に害悪視すべきではない。大学管理者としては冷や冷やもので、恋愛届け出制とかを思いつくバカが現れるのも気持ちは分かるが、バカは頭の中だけにしておこう。

下半身スキャンダルに比べ、銭金の問題は一見明瞭で、悪いものは悪い。しかしこれも内部の常識が一般社会の常識とずれていて、悪いとは思っていなかったということがある。

例えば科研費の不正受給だ。学生に勤務したことにして書類だけ作らせ、その謝金を別のことに使うという手口や、空出張などはかつては当たり前のテクニックであった。
これらは使い道がどうあれ、詐欺の構成要件を満たす。

また業者に架空発注して資金をプールしておいてもらうというのも、複数年度の研究費を獲得するようになると、かなり普通に行われていた。
世間で同じようなことが行われていて、それがばれると、癒着だと真っ先に糾弾しそうな人もやっていた。
すべては単年度予算の無駄のせいで、年度末に不要な予算執行をするよりはましだと心から思っているわけで、今でも酒の席ではそう言う人がいる。
それも一理あるので、昨年あたりから翌年度に繰り越す制度ができ、これで正当化事由はなくなったといえる。

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