Monday, September 15, 2008

敬老の日

今朝は涼しい。暑さ寒さも彼岸までというが、お彼岸前の敬老の日に涼しくなるのは結構なことである。

秋の3連休は、10月にもあるのだが、10月は学会シーズン真っ盛り。
それに対して敬老の日の前後は、お祭りシーズン真っ盛りである。

さあ、今日こそは、夏休みの宿題に一つけりを付けねば。

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昼過ぎ、かつての教え子が3人、私の家に来た。今回の新司法試験でなんとか合格したという。めでたい話で、麦酒を振る舞う。
その彼らの話によると、今さらながらにロースクールでの授業にばらつきがあり、苦労したという。

彼らのうちの一人が進学したローは、都内中堅と呼ばれるところだが、相当お年を召された教授が担当している授業では、民法も商法も民事訴訟法もカタカナ漢字交じりの法律の時代から進歩していないようだという。少なくとも取り上げる判例は、その時代のもので停まっていたというのだ。
そのくせ、学生に対する要求は重い。レポートが半期に4〜5回は課される。そしてそのレポートは、特に採点されて返却されるわけでもなく、ましてや添削されるわけでもないという。
またその教授の授業では、本人がソクラテス方式でやりますというらしく、とにかく学生にあてて説明させて進める方式だ。それはまだ良いが、学生が何を聞かれているのか分からない質問だったり、どうも一世代前の理論であったりする。
そして一番困ったことには、学生の質問には答えないというのだ。
どうやったらそうできるのか、学生の質問に答えないで済ませることができるのかは疑問だが、とにかく答えないという。学生の方から質問してもすれ違いの回答が帰って来るというのが関の山だという。

そういうことなら、特にソクラテス方式などと言わずに、知っていることを分かりやすく解説する講義をすればよいのだが、どうも法科大学院=ソクラテス方式という思いこみがあるらしく、レベルの低いやりとりが交わされて時間が過ぎていくという授業だったようだ。
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他方で、従来の法学部のような一方通行講義がよいかというと、それはそれで問題がある。
一方通行の講義形式は、学生も教員も楽である。楽ではあるが、ただ聴いているだけで知識が増えるか、理解が進むか、知識を具体例に応用する能力が身につくかというと、それは保障の限りではない。

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