Thursday, October 16, 2008

科研費の申請と採択率

これまで、若い頃には科研費に出しても採択されないことが結構あり、といっても2回か3回くらいだったと思うが、その度に落ち込んだりもしたが、今になってみると、落ち込むだけの暇があったということかもしれない。

以来、ずいぶんと申請を重ねてきたが、個人的な採択率は8割程度という印象である。
平均採択率が25%前後なので、結構な採択率かもしれない。

実際には、継続申請の年もあり、そんなにたくさんの申請をしているわけではないのだが、研究代表者となった研究で採択されなかったのは、重複申請の場合を除くと、最近10年間では1回しかなく、それ以外の採択された申請が少なくとも3回はあるから、やはり75%は採択されているという計算になる。

かつては、重複申請でも採択されたときがあったが、最近の重複申請では一つ不採択となったので、その点は厳しくなったのだろうか?
例のエフォートという記載が、無闇な重複申請を抑制しているのかもしれない。
仕方がないので、研究代表者となる研究は一つにとどめ、他の研究プロジェクトは別の共同研究者に代表者をお願いするということになるが、若手の研究者に代表者になってもらうと、審査上不利になるのではないかとか、また申請のスキルが十分でないのであれこれと教えてあげなければならず、余計に手間だったりする。やはり科研費の申請と採択を沢山している大学の出身者は、その下働きの経験があり、それによってスキルが身についているというところがあるが、そのような経験を院生時代に積み重ねてこなかった人は、OJTでスキルを磨くしかない。
こういうところでも、やはり教育機会というのは大事だし、きちんとした大学院に行くのが重要だと思うのだ。

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