Saturday, October 18, 2008

研究会で人買い

教員人事については、特に季節があるわけではない。まあ大体公募の場合は、5月か6月頃に公募して夏の終わりに審査して場合により面接、結論がでるのが秋、教授会や理事会を通るのが晩秋といったところだろう。
1、2ヶ月は前後するかもしれないが、大体年末までに決めないと、次年度授業計画との関係で、先方にもこちらにも支障を来す。
中には2月に割愛がでて、大顰蹙なのに本人知らん顔というケースもあるが。ずいぶん前にそんな感じのことがあって、怒った学長のご下命を受けて、11月を過ぎて提出された割愛依頼に対しては再考を求めることができるという実効性ゼロの内規を作ったことがある。
それは他大学の選任を採用する場合で、院生や助教を採用するつもりなら、極端な話3月に教授会を通してもよいのだ。先方は文句ないし、こちらもすぐ講義をフルでもってもらおうとは思っていないから、実質は秋からだけど赴任は春というのだってよい。

今回は公募ではないので、この時期に研究会で会うついでに意向を打診してみた。
候補者は若手のホープだが、今の勤務校に採用されて間もない。昔だったらそういう人は引き抜きを遠慮したものだが、ロースクールたち上げの時の引き抜き合戦ですっかりその種のたがは緩んだ。私も移転の話があって、迷っていたら私を勧誘した先生が移転するということになっていた。
そんなのはかわいい方で、研究科長として割愛依頼に回っているその人が転出予定者だったり、いったん決まった転出先を反古にしてよそに移ったり、人格的にどうかという例もごろごろしていた。

今回の相手も少し訳ありなのと、生まれ故郷と離れてしまうという問題があり、少し考えさせてくれというご返事であった。
プロポーズしたのに喜んではくれたもののイエスとはいってもらえないじょうたいである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home