Friday, February 20, 2009

恩師を思うとき

大学の先生になるまでには、かなり多くの先生方のお世話になり、恩師と言うべき人が何人かいる。

そのうちの一人に呼びかけられて参加した論文集に、ようやく原稿を出すことができた。他の出来のいい参加者は皆出して、最後は出版社との直接交渉でデッドラインを決めるに至ったが、なんとか出せてよかった。しかし恩師が読むと思うと、いい加減にできないという思いがあり、しかし時間は迫り来るので、もう少しでギブアップだったが、なんとか出せてよかった。

私よりもっとお世話になったはずの若い研究者は諦めたらしいが、同じプレッシャーを味わっていたのだろうと思うと同情もする。それでも出せなかったのは情けないが。

今日は会議がふたつ。こういうスケジュールの合間を縫う中でまとまった論文を書くのは大変で、就職してしまうと書かなくなるのも無理からぬところはある。
それでもやはり出さないのは情けない限りだが。

その恩師とは別の恩師の訃報を先頃聞いたので、よけいにそう思うのだ。

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