Wednesday, December 17, 2008

年内の授業が終わる週

最近そればっかりを楽しみにしているからか、何度も書いた気がする。
しかし学会やらシンポジウムやらで休講があったので、今週はイレギュラーな授業が多い。

昨晩会った先生が、今週忘年会ピークだと言っていたが、私にとっては先週末から昨日までがピークであった。
今日からは補講の日々で、飲みに行く暇はない。

今日は大学院生との授業が3コマ入っている。なかなか進まない外書購読だが、注に引用された文献や判例を必要に応じて見ていくので、時間がかかるのはやむを得ない。それくらい先にやってこいと言いたくもなるが、言語の壁もあってなかなか難しいらしい。
でも論文を書くには必要なプロセスだし、それをきちんとやることで研究者に必要な調査分析能力が身に付くというものである。

午後の補講はまだ修士で、こんな大変なことを本当にする必要があるのかなどと、甘いことをいう。
研究者として認めてもらえる論文を書くには、その分野で同じテーマの先行業績は当然すべてを読み、咀嚼し、必要に応じて外国の関連文献を調査分析して、自分の問題意識と関係する考察を行っているものを発見し、直接ではないが関連したり比較対照したりできるテーマをみつけたりする。そのようなプロセスを経て、説得力ある考察も生まれようというものである。その程度の努力は研究者になる最低条件であり、そうした過程が楽しくないと、研究者になってもいいことはないと思う。
下手に地位を得てしまうと、業績をあげられないままいい加減なことを思いつきでしゃべる人物などと評判が立って、軽蔑対象になってしまうのだ。
まあ大体はそれ以前に論文が書けないでつぶれていくのだが。

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