Wednesday, November 05, 2008

科研費申請終了

協力者やら連携やら分担者やら代表者やら、色々カテゴリーがあって、毎年のように扱いが変わるので、毎年のように記入要領を見返さなければならない。
役人に好き放題させておくと、あれもこれもと歴代担当者が思いついたり、適正化だの科学振興だのと揺れ動く施政方針のもとで色々詰め込まれたりして、増築に増築を重ねた温泉旅館のようになってしまう。一度、簡素化のブームが来ないかなと思うのだが。

さて、記入要領には審査基準も載っている。これを見ながら書けば、少なくとも内容が伴っている限り、書き方が悪くて落ちるということはないはずだが、同僚の申請書を見ると、どうして要求されたことを書かないのか、不思議な限りである。

大体書式にも、研究目的にはこう書けと、まるでマニュアルのように親切に書かれている。
「本欄には、研究の全体構想及びその中での本研究の具体的な目的について、冒頭にその要旨を記述した上で、適宜文献を引用しつつ記述し、特に次の点については、焦点を絞り、具体的かつ明確に記述してください。(記述に当たっては、「科学研究費補助金(基盤研究等)における審査及び評価に関する規程」(公募要領52~99頁参照)を参考にしてください。)
① 研究の学術的背景(本研究に関連する国内・国外の研究動向及び位置づけ、応募者のこれまでの研究成果を踏まえ着想に至った経緯、これまでの研究成果を発展させる場合にはその内容等)
② 研究期間内に何をどこまで明らかにしようとするのか
③ 当該分野における本研究の学術的な特色・独創的な点及び予想される結果と意義」

ここまで書かれていながら、まだ要旨を書かない奴、従来の研究経過とか先行研究を書かない奴(調べてないのか?)、具体的な研究成果が書かれない奴(書けないのか?)、特色を特色と明示しない奴(行間を読めというのか?)、呆れるばかりだ。

研究計画についても同様である。

申請書に懇切丁寧に書かれている要求事項を書かないでおいて、落ちたら不公正不透明な審査で落ちた言いふらすのだから、もう何がやりたいのかさっぱりだ。

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