Thursday, October 23, 2008

ゼミ

ゼミでは、自作の演習問題を学生にやらせるという方法である。
市販の演習本を使っても良いのだが、ある時解説を丸読みしている学生が現れたので、やめることにした。
いわゆるコピペに全く罪悪感を持たないのに驚くばかりだが、学生が自分の力で問題を解いたら解説より出来が悪いことは当然であり、本人は最善の情報提供のつもりだったのだろう。

演習本を使う場合、そこで引用されている学説判例を一つ一つ調べて読んでまとめて、それを紹介するという作業を必要とする。その上で、その問題自体に対する自身の意見も生まれてくるだろうし、解説に対する疑問も生まれてくるというものである。

そのようなプロセスを導いてくれた演習書が昔はあったものだが、今はどうも適切なものがない。

そういうわけで自作した問題を使うのだが、なかなか難しいところがある。判例べったりの事案ではつまらないし、学生も判例べったりのレポートをしてそれ以上前に進まない。
問題作りは手間がかかるのである。

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