Friday, September 10, 2010

2010新司法試験合格発表

久し振りに教え子からメールがあり、合格を知らされた。昨年春に卒業して一回失敗しているだけに、喜びはひとしおだったようだ。

それにしても、平均の合格率が全体で25%程度、合格者数も2000人少々にとどまっている。
闇雲に人数を増やすべきではないと思うし、質の低下は避けるべきだ。最低限、実務家としてやっていけるだけの法的知識・法的推論能力を備えていることが新司法試験の合格水準として維持されるべきだ。

その合格水準が維持されているという前提で考えると、法科大学院が74校束になってかかっても、2000人少々しかきちんと教育することができなかったということを意味するわけである。

法科大学院側としては、とにかく合格者数を増やすべしと叫ぶだけでなく、どうしたら現在の新司法試験の合格水準に達するような教育ができるかを、再検討すべきである。

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