法学部平之教授の日常些事債務
旧 Legal Issues in University 法律にまつわる四方山話を展開するはずが、日常の仕事に追われ、些事日記と化しております。
Wednesday, November 26, 2008
Wednesday, October 22, 2008
採用人事はコネか?
スタバもハロウィンの季節である。
採用人事はコネかと若い院生に直接聞かれることは滅多にないが、そんな話をしているのを横で聞くことはある。
そもそも公募制をとっていない場合はコネ以外の何物でもないのだが、ただこの世界はコネがあっても業績がなければダメである。
公募制をとっていても、いわゆる出来レースの場合は、コネがものをいうということになる。しかしその場合も、コネで採用の対象にしても、業績がなければダメである。
要するに、コネ採用だと非難されるのは公募の出来レースや非公募制のことで、採用候補者へのアクセスが限られているというところにあるのだ。しかしいずれにせよ、採用が決まるためには、それなりの業績がなければならない。
実際出来レース公募の場合も、既に意中の人がいる採用担当者ですら翻意するほどのよい人材が見つかれば、そちらに乗り換えることだってある。現に身近な研究者でそういう例があった。その場合、意中の候補者候補には採用を前提に応募してほしいと伝えてあるのが常だから、そのあげくにダメでしたということになれば、その人とも、その人を紹介した人とも関係がまずくなるわけだが、ある程度経験を積むと、その辺は慎重になる。絶対確実というような言い方はしないで、逃げ道を用意しておくのである。
また、非公募制で、こちらから採用を持ちかけるケースでも、採用担当者限りでは、あるいは審査委員会限りではオーケーが出たのに、教授会が通らなかったこともある。大学によっては異例ながらないわけではないということになるが、また大学によっては日常茶飯事に近いくらいあることもある。その場合は、一人二人の反対ではなく、教授会メンバーが多数反対に回るということなので、何らかの政治的な動きが原因か、はたまた傍目にも分かる候補者の非力さが原因である。 後者のケースで人事が失敗に終わると、採用担当者はとんだ赤っ恥を掻くことになるが、そういうものだと割り切れば割り切れないことではない。
教授会で否決されたからといって、みんながみんな東大教養学部のケースのように辞職するというわけでもないのだ。
公募と非公募(一本釣り)とのそれぞれにも、採用する側としては一長一短を感じざるを得ない。公募なら一応来たいという意思を持つ人を対象として審査すればよいので、採用を決めてから断られるという苦労はない。これに対して一本釣りタイプだと、学内的にこの人と決めても断られることがあり得る。
他方、公募なら常勤の職を持つ人、つまりは経験者で有能だということだが、そういう人が気軽に応募することは難しいので、よほど何か職場を変わりたいという事情を抱えている人しか応募してこない。それ以外は若手の、初めての就職というレベルである。そういう中に有能な人が含まれているかどうかは、結構ギャンブル的である。対して公募なら有能な人を一本釣りするわけだから、そういう苦労はない。
昨今の法学部就職事情は、ロースクールのせいで人材が枯渇し、特に需給バランスが崩れている商法・民訴・行政法は人手不足もはなはだしいとのことである。それにしては就職できない助教も院生もいるような気がするが、まだミスマッチは残っているのかもしれない。
就職を望む側からすると、すがるような思いでJREC-inを見たりするし、採用側でもReaDを物色したりするのだが、なかなかいい人材には出会わない。
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Thursday, October 09, 2008
ハラスメント委員会(2)
S先生と女子学生との話の続きだが、何回もインタビューをするうちに、女子学生は以前からS先生と親しくしていて、ちょっとどうかと思うやりとりもあったと言い出した。
しかしそれならメールぐらいありそうなものだがというと、自分では全部ケータイで済ませているので、メールは残っていないという。
それでは先生の側はどうかと聞いてみると、当の女子学生と何回かメールのやりとりはしたと認めた。そしてそのログをすべて提出してもよいというので、プリントアウトしてもらった。
なんの変哲もない、事務的な連絡や、授業の質問、面会の予約ばかりであり、「ちょっとどうかと思うやりとり」はどこにもない。
これで全部かと聞いても、全部だという。
「念のため、お使いのコンピュータのデータを見させてもらってもいいですか?」
「はいどうぞ。」
S先生、デスクトップをお使いなので、一応丸ごとのディスクコピーをとらせてもらい、メールのログには特に不審なものがないことを確認した同時に、大体自動で消去するらしく、消去されていない部分は不自然な消去もなさそうだった。
そんな感じでどうやらS先生の嫌疑を立証することはできなさそうだ。
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会議日
今日は午前中学内プロジェクトの仕事をし、午後、同僚との打ち合わせ、アルバイト学生との打ち合わせ、そして会議である。
こうして今日も研究には手が着かないままくれていくのかと思うと、空しい限りだ。
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Wednesday, October 08, 2008
ハラスメント委員会(1)
少し前からの懸案にハラスメント問題がある。
自分の大学の話は書けるはずもなく、守秘義務の有無に関わらずそんなことは常識だと思うが、当事者が黙っちゃいないので、この種の話は結構よく聞く。
セクハラならば、それもハードな奴になると議論の余地がないが、研究室に2人きりで3時間いたというのが客観的事実で、後は両当事者の言い分が真っ向対立しているとなると、内部調査ではもちろん外部委員がいても何ともしがたい。
先日話が出たS先生のケースがまさにそれで、被害を訴えた女子学生は気分をほぐすためと言って触られて、だんだん服も脱がされていって、下着姿にされてと、おいおいこれはまずいだろと誰しも思うようなことをいう。
親御さんならそれを聞いただけで逆上して大学に怒鳴り込んで当然。現にそうなった。
一方のS先生、研究室ではテスト結果について話をしていただけで、納得されなかったから時間がかかっただけだという。泣き出されてしまったので気分をほぐすように言ったりお茶を入れてあげたりしたが、手も足も触れていない、服は上着を脱いだことはあるが下着姿になどなっていないという。
見方によってはずいぶん怪しいが、正直に話しているともいえる。
ほかの学生の話も広く聞いてみたが、研究室で長時間個人指導という経験は何人かからでてきた。しかしセクハラされたという話は誰もしなかった。
膠着状態なのであった。
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Monday, October 06, 2008
空しいお仕事
学部長から降ってきた仕事が、最終的に失敗に終わった。
ある学内プロジェクトをくめということで、学部長が先導してチームを作り、その一番の雑用係にされたのだが、やり方によっては面白いことになりそうで、それなりに検討を加えた案を出した。
しかし、学部長は自分の構想をやりたかっただけなので、私の案は没。ただ単に書類を書いて出す係が期待されていたことが判明。
そういうことなら自分の秘書にでもやらせればよいのに。名前を貸せというなら喜んで貸すのに。
結局、今朝受け取った通知によれば、申請は採択されなかったようで、予算のないプロジェクトはあえなく空中分解。
今頃、学部長の方でもリーダーに選んだ奴がタコだったからと、誰かに愚痴をこぼしているんだろうなぁ。
なんか週の初めから景気の悪い話になってしまったが、今週もまた淡々と業務をこなす傍ら、週末に講演会が控えている。レジュメは出したがパワポはまだという、いつもの状態。
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夕方から学外での会議があり、今、解放されてスタバで休憩中である。
世の中の法科大学院に対する見方は、ロー内部から見るよりずっと厳しい。
しかし、法科大学院の整理統合というのは、奇妙に利害が一致するというか、法科大学院の教育レベルが低いという観点からも、司法試験の合格率が低すぎるという観点からも、さらには法科大学院制度自体に対する反対の立場からも、みんなから支持されているようだ。
統廃合でなくなってしまう法科大学院の先生や経営者とロースクール受験生は困るかもしれないが。
しかしながら、単純に整理統合して定員を減らしたとしても、ロースクールの教育水準が高くなったり卒業生の能力が高くなるという保障はない。そのためには、ソフト面での改善が必要なことはいうまでもないはずである。
それなのに、そういう方向での圧力はかからないのが、議論の本音をうかがわせている。
Labels: 大学行政, 法科大学院教育、司法試験
Friday, September 26, 2008
出張先から大学に直行
研究会は昼前に終わり、午後一番で研究室に戻った。
すると、学内サーバのメンテナンスを行いたいという連絡、前期がうまく行かなかった学部1年生の面談、アルバイト学生の面談、生活に不安があるという学生の面談、講演打ち合わせ(レジュメ提出と会場下見)、学内講演会に動員される、学生の面談、再びアルバイト学生の面談、そして書類提出という具合で7時まで来てしまった。
今日は早く帰ろう。
Labels: 大学行政, 学部教育、講義、試験, 講演関係
Wednesday, September 24, 2008
5時おきで仕事
早朝は仕事がはかどる。
朝食後、大学についてコーヒーを片手にまったりしているところ。
今日は会議が3つほど予定されている。
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夜の会議は9時過ぎてようやく終わった。
我が同僚には困ったちゃんが何人かいるが、そのうちの一人は気分に波があり、今日は最悪だった。入試の一部を担当するのもいやだなんて、何様のつもりか。
大学院の会議では、他の研究科の先生がまたまた困ったちゃんぶりを発揮してくれるので痛い。ま、向こうからみればこちらがそう見えるのかもしれないが。
かねがね思うのだが、大学の行政を専門にやってくれる職員を雇ってはいかがか。教員がこうした仕事を当然のようにしなければならないと、研究教育に差し支えが出る。もとより素人だから大学行政自体、適任ではない。それがわけも分からず参画させられるから、乏しい能力の限りを振り絞るようにして口を出し、結果困ったちゃんにみられてしまうのだ。
ま、そんなこといっても、そのような行政マンが雇われれば、その分の人件費が教員人件費から減らされることは目に見えているし、行政の都合で教育・研究体制にあれこれ指図されたらたまらないわけだし、素人が見よう見まねでやっていても案外問題はないのかもしれない。
いやいや、問題があるかどうかではなくて、やらされるこちらの本務が犠牲になっているというのがここでのテーマだった。


